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「それでも、僕はアリア先輩を助けます。僕は、アリア先輩だけのヒーローになります!」
僕の微笑みは、友達にはキモチワルイと評判だ。
しるか、そんなの。
僕は僕的に最高の微笑みをアリア先輩になげかけ、モウダッシュで生徒会室を出た。
廊下だってダッシュだ!
あまりのダッシュに、誰も止める暇がないほどだ!
アリア先輩を助けるのだから!!
靴も履きかえぬまま、僕はグランドへ!
何人かが僕を見ている。
よしよし、いいぞ。
人生でこんなに走った事あったか?というぐらい走った僕は、グランドの真ん中で両手を空に突き上げた!!
「ビぃーチクぅウーマぁぁぁン!!!」
グランドにいた奴らが、僕に注目。
「ぅお願いがぁ!ありますぅぅ!!!」
窓からも見ている。
「次のぉ!新技のぉ!名前はぁぁ!ぜひともぉ!『フリチンギロチン』にぃ!してくださぁぁぁあい!!!!」
声は、高い空に吸い込まれた。
そして、どっと笑い声があふれた。
グランドの皆はもとより、校舎の窓という窓から、皆が見て笑っていた。
生徒会室から見ていた人だけ、笑っていなかった。
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