俺は幸せだ

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こんな平和な中学生活も気付けば4ヶ月。 友人関係は良好、部活も日々頑張っていて毎日が充実していた。 紗耶とは毎朝一番後ろの席に一緒座り、他愛もない会話をしながら登校。 学校でバッタリ会えば紗耶の友人から紗耶が茶化されていた。 「っあ!神崎君だ!!ヤッホー」 「ちょいちょいちょうちょい!あの子とどういった関係なのぉ?」 「っえ!?なななんでもないよ!ただのメル友!」 とまぁこんな感じだ。それでも懲りないで一々反応してる紗耶につい笑みがこぼれるのは日常茶飯事だ。 部活が終わり家に帰れば必ずメールが一件。 勿論紗耶だ。 紗耶は部活に入っていないからな。 メールは大体"おつかれさま~"とかだ。 いつも疲れた身体に癒しをくれた。 メールではなんでも話せる仲になっていた。 相談したりされたり、ちょっとえっちぃ話しなんかもしてた。 『ん~そろそろ寝ようかな~』 『よし、同じベッドで一緒に寝るか』 なんてメールは当たり前だった。 そしていつもどうりバス停でバスを待っていた。 携帯に集中していたのに、何故か紗耶が近付いて来ているのがわかり視線を学校に移せば案の定紗耶が走ってこちらに向かってきていた。 「なんで走ってるんだろう……」 そう呟きながらも紗耶の姿をずっと見ていた。  
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