俺は幸せだ

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そうこうしてるうちに紗耶到着。 「お疲れ。どうしたの?」 俺達はもう敬語で話さなくなっていた。 それだけ親しくなったんだね。 紗耶は息を切らしなんか言っている。 でも、息切れの音が全て掻き消して全く聞き取れない。 そしたら急に紗耶が学校の方に戻だした。 俺はただ呆然と立ち尽くしているしかなかった。 「はやくっ!!」 え? さっきは『ついて来て』て言ってたのかな? 取り敢えずついて行く事にした。 内心少しウキウキしていた。 訳も分からずついて行って、連れていかれた先にあったのは体育館裏という人目に付かない典型的な場所。 そしたら紗耶は向かい合うように立ち位置を変えた。 「一回しか言わないからちゃんと聞いといてね!!」 この時点で既に感づいていた。 しかし、その感づきを否定する思考が沢山あったのだ。 まさか……そんな訳ないよな…… しかし予想してた事が現実となった。 「私さ、神崎君に会うと自分が自分じゃないみたいに感じる……今まで何か物足りなかった物を埋めてくれた。 話してて楽しいし、一緒に居て凄い安心する…… だから神崎君にはスッゴい感謝してる。 多分、この存在が失くなったらまた詰まらない生活に後戻りしちゃいそう。 だから私には神崎君の存在が必要なんだよ……だからさ、私の側にずっと居てくれないかな?ずっと守っていてくれないかな? 最初から最後まで我が儘でごめんね……」 予想はしていたが現実になると対処に困る。 今の俺には刺激が強すぎた。 兎に角整理しよう…… 俺は紗耶の事が好きだ。それは塗り替えれぬ事実だ。 紗耶は……?  
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