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ここまでしてしまえば後戻りはできない。
「俺も紗耶の存在が凄く大きいよ。紗耶が言った通り失くなったら人生が詰まらなくなる。俺も紗耶の存在が必要だよ?
守ってやれない時もあるかもしれないけど、ずっと側に居てやれる事は出来る。
お互いまだ良く分からないけど、これからずっと一緒に楽しい生活過ごそうな!」
あ…………
今の発言は遠回しにプロポーズしている感じなのに気付いた。
そうとわかった瞬間、羞恥が身体の奥から湧き出てきたのがわかった。
自分でも見る見るうちに顔が赤くなるのが解るくらいだ。
頼む!!気付かないでくれ!!
「うん、ありがとう。これからもよろしくね!!」
良かった……気付いてない。
これから始まる紗耶との時間を想像したら楽しみで堪らなかった。
もう片想いじゃない。
紗耶は紛れも無い俺の彼女なんだ。
ん!?泣いてなる!?
紗耶の目からは溢れ出る光りの粒。
なんで!?
こんな時こそ彼氏の出番です。
俺は静かに抱き寄せた。
「泣くなよ……俺まで泣きそうだろ……」
「…っう……だって嬉しい…ん…だもん……」
その時は俺も泣いていた。
彼氏としてこんなんでいいのかな……?
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