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「ひ、ひどい!!右肩が!右肩が!…………どうしようか?」
俺は冷たい視線を杉本に突き刺して体育館目指し歩き出した。
「っあ!!待って!」
その後を杉本が追い掛けて来たので追い返そうかと思ったが、埓があかない事に気付き止めた。
そして入学式が始まり、校長のスペシャル長い話しが終わり、クラス名簿が配られた。
直ぐさま配られた名簿に目を通した。
「え~っと、あの二人いるかな?」
杉本と同じく、小学校からの付き合いの『八坂 哲也(ヤサカ テツヤ)』と『内海 勇太(ウチウミ ユウタ)』を探した。
しかし、これが中々見付からず若干苛々してきた時だった。
「まさか!神崎さんはこの私、杉本をお探しになられておるのですか!?」
本日二度目の絶対零度並に冷たい視線をぶつけ、再び哲也と勇太を探していた。
すると突然杉本が叫んだ。
「うぉぉぉぉおおお!!と思わしといての…………うぉぉおぉぉ!!」
「なんだよビックリするな……」
「よっちとクラス一緒じゃーん!やっt…ッグハ!」
『よっち』という単語が頭に入って来たと同時に身体が勝手に動いた。
どうやら胸に本気でパンチらしい。
その後杉本は噎せていたのは言うまでもない。
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