転校生の正体!?

3/5
前へ
/14ページ
次へ
要「…ねえ」 学校案内中。 陸「何だ?」 要「…やっぱいいや」 陸「何なんだよ」 陸は笑って受け流した。 要(…聞くか?) 陸は、アレなのか。 要「…退魔師?」 陸「え?」 反応した? 陸「何で…」 要「やっぱり…退魔師?」 だから、いけ好かない感じがしたんだ。 陸「…じゃ、アンタも?」 要「なワケないでしょ」 陸「じゃあ何で。……あれ、この感じ…」 要「何?」 陸「…妖怪? でも、人間の気配…」 要「さすが。そうだよ、僕は半妖。人間の母と妖怪の父の間に生まれた。……って言ったら、どうする?」 要は薄く笑った。 陸「…友達に」 要「……は?」 陸「俺は退魔師と言っても見習いだし、それに要は何もしてないだろ」 要「そうかな? わからないよ?」 陸「いーんだよ、俺が来てからはまだだから」 要「……ぷっ」 要は吹き出した。 陸「何で笑うんだよ!」 要「面白いからさ。…くくっ」 要はまだ笑っている。 要「ははっ…、あははははっ!!」 陸「おい!」 要「まさか、そう言われるなんてね」 陸「うるせー! こうなったら、何がなんでも友達にするからな」 要「はいはい」 こうして、高沢要に、初めての友達ができた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加