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下校時刻。
陸と別れた要は、不意に声をかけられた。
奏「要っ!」
要「兄さん……?」
奏「偶然ですね。一緒に帰りませんか」
要「いいよ」
しばらく歩いて、ふと思い出したように要は言う。
要「そういえば…退魔師に会ったよ。見習いだって言ってたけど」
奏「そうなんですか。お名前は?」
要「浅井陸くん。変わったヤツで、友達になれってさ」
奏「ああ、陸さんですか。同じクラスだったんですね」
要「……何で知ってるの?」
奏「おや。だって、雪夜の従兄弟ですよ、浅井は」
要「………雪夜さんの?」
奏「ええ。深水は浅井の分家ですから」
要「…そうなんだ。どうりで、雪夜さん、いけ好かないと思った」
奏「ああ、だからあまり仲が良くないんですね」
まあとにかく、お友達ができてよかったと、奏は言った。
それに同意できるかは、まだわからない。
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