はじまり。

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「音楽なら2人でもできるじゃん。」 その言葉を口にした瞬間、亜里沙の顔が急に険しくなる。 ガタッ! 「…………………もうやりたくない」 いきなり立ち上がる亜里沙はポケットから、少しシワの寄った封筒を出した。 封筒には、“退部届”と書かれている。 その封筒を見て、私は胸が張り裂けそうになった。 「亜里沙…!」 私が亜里沙の名前を呼ぶと、その退部届けを持って部室を出ていってしまった。 私はその後を追いかける。 どうして いきなり… 辞めたいなんて…!
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