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あれから数日が立つ。
今日は亜里沙がこの町を出ていく日。
もちろん、亜里沙は学校に来ていない。
あれからー…お別れの言葉をちゃんと言えないままでいる私は、窓の外を見ながら頬杖していた。
枯れ葉が地面に落ちるのに目を走らせながら、酷く後悔している。
亜里沙にお別れを言えない事にー…。
「上岡さん…大丈夫?頼まれた今月の予定表、明日まで仕上げなくちゃダメなんだよ?」
私のもとへと来たのは、
相馬 太一
(そうま たいち)
私は、生徒会担当でもある顧問に、生徒会に無理矢理入れられたと同様に、こいつも一緒に入れられた。
いわゆる私たちは、
生徒会の役員。
ったく、幽霊顧問なのにそんな事はしっかりしやがって。
私は舌打ちをした。
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