今宵は冷える

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「ん、ありがと」   さらしを巻き終える。 俺はすぐに布団へと潜り込む。 先程まで、温かった布団は すっかり冷えていた。   「私にも入らせなさいよ」   と、強引に潜り込む霊夢。 背中に、ぴったり くっついてくるので 背中だけは暖かかった。   「こっち向きなさいよ」   そんな言葉が聞こえたが こんな、密着した状態で 向けるわけもない。 正直なところ気恥ずかしい。   「何?恥ずかしいの?」   無視して寝続ける。 恥ずかしいなんて、言おうものなら何を言われるか。
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