最終話 乾杯

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 そして全員が構えたところで、再びリーマスに視線が集まる。リーマスはようやく理解したという顔をして、そして満面の笑顔で高々と言った。 「俺たちの未来に!」  リーマスの目線は一度ライトに向けられた。これはまさしく、今の自分たちにぴったりの言葉だろう。視線を上げれば先ほどダメだしを出したギルド員も満足気に笑っていた。  全員がジョッキを高く持ち上げると、互いのジョッキをぶつけ合って、そして叫んだ。 「乾杯!」  皆が一斉にジョッキに口をつけ、少しだけゴクゴクという音だけが残ったその後には、ファンダル全域に届くのではないかというほどに大きな歓声が響くのであった。 The End
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