STORY⑦ 突然の悲劇

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それから30分後… 俺たちの住んでるとこからちょっと遠いがそれなりに大きい公園に入った。 自転車で前を通るぐらいで中には入ったことはなかった。 公園に入り辺りを見渡す… トイレの入り口に照明灯があってそこだけ明るい。 よく見るとその下に誰か座り込んでいる… 毅:「…由香?」 由香:「…………つ・よ・し?」 毅:「俺だよ‼毅だよ⁉」 由香:「つよし⤵」 由香の声はなにかに怯えているような声をしていた。 毅:「俺がわかるか⁉」 由香:「うん…⤵」 由香は泣いていた… だから俺は無意識に由香を抱きしめた… 由香の身に何があったかは知らない… だけど身体は雨で濡れて酷く冷えきっていてなおかつこの異常な震え…… 雨で濡れてここまでは震えないと思う… それほど震えているのだ… 毅:「もう大丈夫だよ、俺が傍にいるから…」 由香:「……あ゛…り゛か゛と゛う゛…」 由香は俺を見てからホッとしたのかさっきより一層激しく泣いている… 由香…キミの身に一体何があったの⁉
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