STORY⑦ 突然の悲劇

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毅:「雫…お前もよく頑張ったな」 そう言って頭に手を置く。 雫は押さえてたものが壊れたみたいに泣き出した。 雫も我慢してたんだな… 雫…お前は本当に良く頑張ったよ… 毅:「由香…あの夜何があったんだ?」 由香:「………」 毅:「由香…ゆっくりでいいから…俺らには話してくれよ」 由香:「……だって……話したら毅達……引いちゃうもん…」 毅:「そんなことない‼裏切ったりしないよ‼」 由香:「……わかった、じゃあ話すよ」 俺は床に座り雫も座らす。 由香:「3人で遊んで別れてそれから家に帰ってたの。それで人通りの少ない路地に入ったの。それで帰ってたら……目の前に車が止まって3人の男が出てきたの…それで車に連れこまれて……襲われた……頭の中が真っ白になって……知らない場所に放り出されてた……それであの公園に逃げたの……それで毅達に……」 頭の中が真っ白になった…… と同時にある言葉が浮かび上がってきた… 『レイプ』 由香は……レイプされたんだ… 自然に涙が頬を伝った… 目の前に座っていた由香を抱き寄せた。 毅:「由香……辛かったな…怖かったな……ゴメンな……何もできなくて……ゴメンな……」 由香は強く抱きしめてきた。 俺も強く抱きしめた。 由香もいつの間にか泣いていた…
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