STORY⑩ 月明かり

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しばらく2人で歩いてると公園が横に見えた。 由香:「ちょっと公園寄らない?」 毅:「別にいいよ」 いきなりだったら不意をつかれた感じ。 ベンチに腰かけ空を見上げる。 やはり今日の夜空はキレイだ。 毅:「空キレイだな」 由香:「そうだね、毅ちょっと話あるんだけど」 毅:「なんだよいきなり💦」 由香:「ゴメンね💦でも聞いてほしいから」 いつもと雰囲気の違う由香に少し焦った。 毅:「わかった」   由香:「もう……あれから2ヶ月がたつんだね…」 あれ? なんだろう…?いろいろ考えてみたら思い出した。 2ヶ月前……由香が襲われたこと…… 毅:「そうだな…」 由香:「あの時の記憶は一生忘れないと思う…1人で歩いてるといつも頭の中に思い浮かぶ…忘れたいのに忘れられない…」 毅:「………」 由香:「どうしたらいいのかわからなかった…死んだ方がマシと思って腕を切ったこともあった」 そう言って由香は俺に左腕を見せてきた。 傷は浅いみたいだけど何回も切ったような傷が無数にある。
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