STORY⑫ 夏物語㊤

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ご飯を食べ終わってからはみんなで花火をした 悠輔とかは花火を何本も持って走り回っている 俺は1人地味に線香花火をしていた時だった 由香:「何1人で線香花火やってんのよ」 後ろから由香が声をかけてきたのだ 毅:「俺はただ地味に線香花火してるだけだよ⤴悪いか⁉」 由香:「誰もそこまで言ってないでしょ?私も混ぜてよ⤴」 毅:「しゃ~ねぇな」そう言って線香花火を渡して火をつけた しばらく沈黙が続いた 由香:「なんか…線香花火って私みたい」 突然話だしたからびっくりした 毅:「急に変なこと言い出すなよ💦」 由香:「だってそうなんだもん、花火の中じゃぁ1番地味だし私そっくり」 毅:「…別に地味でいいじゃん」 由香:「なんでよ?」 毅:「だって地味でも必ず良い所はあるはずだよ、それを見つけれるか見つけれないかでは見方も違ってくるさ、でも…俺はそんな線香花火嫌いじゃないよ」 由香:「大人ぶっちゃって」 毅:「うるせぇ‼」 由香:「でも…今はこの線香花火みたいじゃない…かな、昔の私なら地味な線香花火だったかもね」 毅:「どういうことだよ?」 由香:「今は…毅や雫がいる、昔は1人ぼっちだっけど今は1人じゃないもん⤴」 毅:「そうだな、1人じゃないよ」   その時の由香は満面の笑みを浮かべていた
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