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私は何が起ったのかわからなかった
毅が地面を何度も何度も…叩いていた
だが…一瞬にしてその理由がわかった
毅の目にはうっすら涙がにじんでいた
こんな毅…初めて見た
私のカン…だけど悔しいんだと思う
毅…私もだけど…なんか悔しいよ…
(毅の心の中)
『くそ…くそ……くそぉ~‼
なんで俺はこんなに無力なんだよ⁉
なんで何もできないんだよ⁉
ばっかじゃねぇ~の…』
ムシャクシャしてずっと地面を殴ってた
それは悔しさと虚しさで満ち溢れていた
由香:「いこう…毅」
由香の言葉で我に返った
毅:「あぁ…わりいな」
そう言い由香の肩を借り車椅子に着いた
由香:「押して行っても…いいかな?」
突然だったから不意をつかれた感じだった
毅:「あ…あぁ…助かる」
なんか心の底から熱いものが込み上げてきた
それからは教室に帰るのだった…
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