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「グギッ!?」
次の瞬間、魔物の頭上にはシリルの影が。シリルが全力で剣を額のコア目掛けて振り下ろす!
「うおおおおおぉぉぉ!!」
剣の先が魔物の赤黒く光るコアに直撃し、火花を散らす。
「ガアアアアァァ! 貴様ぁ!!」
魔物は苦痛に悶え激昂し、残りの2本の腕がシリルを襲った。
シリルの左半身を魔物の拳が直撃、地面に思い切り叩きつけられる。
「――――シリル!!」
「ぐはッ! 骨が…!」
レヴァンは魔物から剣を抜き、シリルの方に駆け寄る。しかしその後ろにはすでに凶刃が迫っていた。
「レヴァン! 後ろだ!」
鎧を引き裂き、服を裂き、肉を裂く、鈍く重い音が響いた。
同時にジンも残りの腕に殴りつけられ、地面に叩きつけられる。頭に拳が直撃したため、ジンはピクリとも動かない。
「ごはッ! ……シリ…ル……」
倒れる最中、薄れ行く意識のなかでレヴァンは、魔物に体を貫きトドメを刺されるシリルを見た。
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