真実

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―それから僕達は話す事も会う事もなかった。互いに忙しくて、会いに行く暇なんてなかった。 「優君、これお願い。」 「うん、わかった。」 工具が入った段ボールを抱えて、教室を出る。他の教室も見つつ、僕は窓の外を見た。 学校全体が文化祭へと変化していた。僕はその変化を見るのが好きだった。 ふと、修が見えて僕は声をかけようとした。けれど、修は僕に気付かず何処かへ行ってしまった。 「…。」 変だと思った。いつもなら気付く筈の修が気付かないなんて…。 修の後ろ姿がとても遠くに感じた瞬間だった…。
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