ある推測

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ある推測

――寒い月曜の朝。 布団にうずくまり、今日も学校を休む。 そんな毎日を繰り返していた。 「順一、今日も学校に行かないの?」 ドア越しに聞こえてくる母さんの声には適当に返事をする。 そして母さんが出かけた後に、用意されている冷めた朝食を食べる。 それが日課になっていた。 ・・・最近誰にも顔を見せていないな。 こんな静かな生活の始まりは、三ヶ月前のあの事故・・・いや、事件がきっかけだった。 今でも鮮明に思い出せる・・・。
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