1―羽村 大史―

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――よし。今日は寝よう。 俺は真昼の太陽を無視して深い眠りについた。 ・・・つもりだったのだがさすがにこんな時間には眠れない。 その前に仕組むために必要な材料を揃えないとな。 買い物で知り合いに会わなければいいのだが。 ここは百円均一。 そう。あのダ〇ソーにいる。 帽子を深く被りコートを羽織る。 明らかに不審者スタイルだが、正体がばれるよりはマシだ。 手持ちの金は一万足らず。 百均で買うには十分な金額だ。 ――・・・買う物も怪しまれるだろうな。 凶器などは通販で買うことにしよう。 しばらくぶらぶらしていたが、買う物といえばボンドやガムテープなどぐらいだった。 意外に少なく、少し落胆したがまあ後はネットで仕入れるだろう。 俺は知り合いには会わずに巨大な建物から脱出することに成功した。
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