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俺は頭をフル回転させ、陰口と事故に繋がる過去を全て引き出した。
最初に気になったことは、
足を踏んだやつはわざとだということ。
サボる目的だったといえば、不自然にはならない。
2つ目は、
物置にある鉄骨はいつも部活の先生が点検をする。
そこで最後に物置に入ったのが俺。
仮に先生が休んだとしても、代理の先生がいるはずだ。
生徒に任せることなんて滅多に無い。
・・・誰かが先生を呼び止めた、としか考えられない。
3つ目。
それに声をかけたやつはやけに冷静だった。
声をかけられなかったら回避できたかもしれない。
そして何よりも・・・事件だという可能性を大きくするのが・・・
『全員俺のクラスのやつ』ということだ。
俺はクラスのお払い箱。
恨まれていて当然の存在だ。
――つまりあの時俺は殺される予定だった
俺は空腹にも関わらず食べるのを忘れ、胸に渦巻くものが何かを確かめた。
――・・・いいだろう・・・俺にも考えがある・・・
そして俺は夕食を残して自室にある机の中から一枚の紙を取り出した。
――復讐の計画のために。
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