108人が本棚に入れています
本棚に追加
ドガッ
「…ってぇ……くっそここどこだよ!?」
Σだ、誰!!!??
「はぁ…あと10分で行かなきゃ行けないっつーのに!」
どうやらこの美少年は予想外な事態が起きたらしく、焦りが見える。
「んー…どーすっかなぁ…アレやってもいーけど。」
…あ、アレ?アレってなに??
Σはっあたしも時間がない!!
見つかる前にズラかろう!
「…ん?おっそこのあんた、ちょっと道教えて欲しいんだけど」
ハイ来たぁぁ!!!遅かった…いや向こうが早かったか(泣)
「…あれ?その青色ピアス…あんた1年?」
(これに気付くとはめざとい)
「一応そうですυυ」
「じゃああんたも入学式出るのか…道分かんないよな?」
「えと…在校生の方ですか?」
「うぇっ!?あっあぁ…いや…うん」
(相当動揺したな…てことは部外者か)
「まぁ同じだと思うので一緒に行きましょう。」
「ラッキー♪ありがとな」
―――というか、この人は誰なんだろう?
「あっと、俺フェイト。あんたは?」
「私はカイです。よろしくお願いします。」
「うん、で、敬語やめない?新入生なら16歳だろ?」
「はい、そうですけど」
「俺も同じだからさ…な?」
「そーいうことなら…改めてよろしくね?フェイト」
「ああ!!」
フェイトは活発さに加えてまさに美少年としかいいようがない悩殺スマイルをあたしに落とした。
最初のコメントを投稿しよう!