謎の美少年…?

4/6
前へ
/111ページ
次へ
「もう…心配してたんだからね!?」 「すんません」 「ところであんたCだって!!?何やったのよ…」 「………っ……」 幼い頃から友人のカレンはあたしの性格をよく把握している。 あたしもまた彼女の性格は把握している訳だが、この心配性は未だに変わっていない。 「仕方ないよ。これがあたしの実力ってね…なんたってマグレ合格だろうし。」 「……カイ」 (このへんができる子だったカレンとサボり魔のあたしの違い、か。) なんてあたしが自嘲気味に浸っていると、先ほどの表情はどこへやら。 興奮気味に舞台へ歓声をおくっているカレンがいた。 「っと、カレン?どしたの?」 「次、挨拶なのよ!!!」 「はァ?なんの…つか誰のさ??」 入学式なんてありきたりだし、今更話なんか聞く訳ないっていうのに。 「なんと王・子・さ・まvvVVV」 えっちょっとこの人なんて言った!!!!!!!???? ―――まっマジでェエエエェエエエ!?!?!?!?!? 実はあたしたち隠れファンだったりなんかしちゃったりvV 若干16歳ながら聡明で賢く、多彩な魔法を操る王子。 あたしの場合はその魔法的な面で尊敬しているけれど、カレンは違うだろう。 実物は王宮内にいる人間しか見ることが叶わないらしい。 さらに、カレンによれば相当(?)の美少年らしい…// 「で、それ本気話(マジバナ)!?」
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

108人が本棚に入れています
本棚に追加