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「もう…心配してたんだからね!?」
「すんません」
「ところであんたCだって!!?何やったのよ…」
「………っ……」
幼い頃から友人のカレンはあたしの性格をよく把握している。
あたしもまた彼女の性格は把握している訳だが、この心配性は未だに変わっていない。
「仕方ないよ。これがあたしの実力ってね…なんたってマグレ合格だろうし。」
「……カイ」
(このへんができる子だったカレンとサボり魔のあたしの違い、か。)
なんてあたしが自嘲気味に浸っていると、先ほどの表情はどこへやら。
興奮気味に舞台へ歓声をおくっているカレンがいた。
「っと、カレン?どしたの?」
「次、挨拶なのよ!!!」
「はァ?なんの…つか誰のさ??」
入学式なんてありきたりだし、今更話なんか聞く訳ないっていうのに。
「なんと王・子・さ・まvvVVV」
えっちょっとこの人なんて言った!!!!!!!????
―――まっマジでェエエエェエエエ!?!?!?!?!?
実はあたしたち隠れファンだったりなんかしちゃったりvV
若干16歳ながら聡明で賢く、多彩な魔法を操る王子。
あたしの場合はその魔法的な面で尊敬しているけれど、カレンは違うだろう。
実物は王宮内にいる人間しか見ることが叶わないらしい。
さらに、カレンによれば相当(?)の美少年らしい…//
「で、それ本気話(マジバナ)!?」
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