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会長を虐めていると集合10分前の放送が流れた。
放送は放送委員会があるが、目の前にいる生徒会どもは仕事をしなくてもいいのか?
捺『取り合えず、逝きますよ』
唏『よぉーしっ♪柚連れて逝こーッ』
柚『………ちょっと?字がちがうんちゃう?…いやいや!まだ死にたくない!………み、実玖ちゃーん!……』
会計に襟を掴まれてずるずる引きずられていく会長。
実玖に助けを求めてる。
優しい実玖なら助けてあげるんじゃないかと隣にいるはずの実玖を見ると、いつの間にか俺の背中に隠れ、少しだけ顔を出して会長に小さく手を振っていた。
柚『う、うそぉーん!!』
…………………哀れ。
秋『………………行こ…?』
「ん!」
転ばないように握ろうと差し出した手を、実玖は嬉しそうにすこし頬を赤く染めて握った。
両手でぎゅっと握ってくる実玖の小さな手に胸がきゅーっとなる。
やばい。可愛い……
ぽてっ
何故手を握っているのに実玖は何かにつまずくんだろう…
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