四神八龍神伝第二幕～真紅の鬼～

序章 新たなる始まり

既に太陽は落ち、闇に閉ざされた世界、この世界はほんの僅か一年前に滅びの危機を迎えていた。

この世界の地中深くに埋もれたエネルギーライン……通称地脈と呼ばれたその中に、封印された過去の亡霊が目覚めたのである。

かつて、過去の亡霊を封印した八龍神と呼ばれる、四神に仕える者達もそれに呼応するかのように目覚めていった。

七人の男性と一人の女性が八龍神に選ばれた。

彼らは運命か、はたまた偶然かそれぞれには深い心の傷が刻まれていた。

まあ、中には心の傷を持ってない人もいるが……それはそれだ。

彼らは全く別の行き方をしていて、その道は交わる事は無かっただろう。

中には、それぞれが許婚であったり、親友だったり、はたまた戦場で会ったりと道が交差してはいたが、それ以外では道は交わる事は無かっただろう。