第二章 平凡? なる日々

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「み、見逃してくれよ……」 妖怪は苦し紛れに目の前の人物に命乞いをするが、目の前の人物はそれを気にする風は無い。 「無駄ですよ。あなたは規約を破った。麒麟神が作った人に迷惑をかけないと言う規約をね」 黒髪の少年の後ろからまだ幼さを残す声の黄緑色の髪が暗闇に映える少年が現れる。 「ひ……ひぃ……」 妖怪はその人物にも怯えている。 黒髪の少年の名前は、リザス・アスラ、黄緑の髪の少年はレイ。 彼らは人と妖怪の間の子で、半妖とどちらの側からも疎まれる存在であった。
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