好きだけど

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「ありがと」 綺麗な瞳、白い肌、赤い唇 「ありがと」 キミを見てると…吸い込まれそうだ… 「ありがと」 綺麗だ……比べようがないくらい…… 「……ん?」 目に映るのは……家の天井? そっか……家か…… そしてさっきのは…夢か…… 赤松さんが目の前にいて、ひたすら僕にお礼を言ってくれるんだ。  「ありがと」って…… 聞いたのは昨日だけど、今もさっき聞いたように思い出される。 ただお礼を言ってもらえただけなのに…… なんか…妙に嬉しい…… 「そろそろ起きようかな…」 僕は布団から出て、リビングに向かった。 昨日はあの出来事の後、特になにもなく放課後になり帰宅した。 赤松さんが気になったけど、どうにも見に行く勇気もなくて…… 情けない……。 赤松さん……僕の顔、覚えてくれたかな…?  
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