12664人が本棚に入れています
本棚に追加
「ありがと」
綺麗な瞳、白い肌、赤い唇
「ありがと」
キミを見てると…吸い込まれそうだ…
「ありがと」
綺麗だ……比べようがないくらい……
「……ん?」
目に映るのは……家の天井?
そっか……家か……
そしてさっきのは…夢か……
赤松さんが目の前にいて、ひたすら僕にお礼を言ってくれるんだ。
「ありがと」って……
聞いたのは昨日だけど、今もさっき聞いたように思い出される。
ただお礼を言ってもらえただけなのに……
なんか…妙に嬉しい……
「そろそろ起きようかな…」
僕は布団から出て、リビングに向かった。
昨日はあの出来事の後、特になにもなく放課後になり帰宅した。
赤松さんが気になったけど、どうにも見に行く勇気もなくて……
情けない……。
赤松さん……僕の顔、覚えてくれたかな…?
最初のコメントを投稿しよう!