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「へぇ……かなり種類が豊富なんだね……」
流石に写真とかは載ってないから、大きさや見た目はわからないけど値段は手頃だ。
さすがに文化祭の一環としての出し物。そんなに高い値段の設定は控えてるらしい。
ていうか萌ジャンケンなるものがどんなのか知りたいんだけど……敢えて聞かないことにする。
「オムライス、カレーライス、パスタ、パフェ……雅司なら色々とサービスするけど?」
どうやら何か注文するのは強制らしい。確かに店内に入って、しかもメイドである茜と話して何も注文しないのは良くないな。
サービスしてくれるらしいし……何か注文しとこうかな?
「えっと……じゃあ……オレンジジュースを1つお願い」
コーヒーとか炭酸飲料も豊富で目を引くけど、それらは飲めないことは内緒。河本すら知らないことだ。
「はいはい。オレンジジュースね。相変わらずコーヒーとか炭酸は飲めないわけね」
しかし茜は知ってる……
昔、茜が炭酸飲料を僕に無理やり飲ませ、吹いてしまった覚えがある。今となってはほろ苦い思い出なんだけど……それを切っ掛けにコーヒーや炭酸飲料が苦手なことを知られて……
茜は僕に少し待つように伝えると席を立ち、隣の教室に移動した。
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