幼なじみ

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「えっと……僕も珠江は大好きだよ?だから……周りの目もあるから……一旦離れようか…?」 仮にもここは学校の門前。 生徒たちの視線は僕たち一点に集中している。恥ずかしいことこの上ない。 「……」 表情には変化がない。無表情のまま僕から離れた。 「あの娘は……嫌い…」 「え?なんでそんな……そんなに気に入らなかった…?」 ちょっと顔を合わせて話しただけなのに…  「わからない…でも、好きになれない。理由がわからないの…」 「……」 自信過剰かもしれないけど……嫉妬……? 珠江は今まで恋愛をすることがなかったらしい。だから……そういう他人に対しての嫉妬心というものを感じるのが……初めてなんじゃないかな…? 「…心配しなくても、茜はただの友達だよ。珠江の方がよっぽど……大事に決まってるじゃないか」  「…うん。嬉しい……ありがとう……」 お互いの気持ちを確認したとこで改めてイチャイチャしたいところだったけど… 残念ながら1限目の予鈴が鳴った。 名残惜しさが込み上げてくるけど、仕方ない。僕は一旦珠江と分かれると自分の教室に向かった。  
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