8人が本棚に入れています
本棚に追加
あの時の
ケンカの光景が蘇る
パリンッ!!
皿が宙を舞い
勢いよくロフトの階段に当たる
殴り合ったあと
アイツはおさまらない怒りを物にぶつけていた
前からキレると
暴れ暴言を吐く
人を憎しみの目でみる
どうして
分からないのかと
ムキになって
こちらも負けじと暴言を吐く
ガキ!ハゲ!
自分の言葉
なんてバライティがないのかしら
猛獣の調教師にでもなれるんじゃん
「もう嫌っ!
別れる!荷物適当に処分しといて!」
そう叫びながら
バックだけを持ち
部屋をでた
車を勢いよく発進させた
あてもなく国道を走らせてた
信号待ち
飛び出したものの
暴れてるアイツが心配になった
自暴自棄なってないかとか
怪我していないかとか
気になってしかたない
だからお節介とか言われちゃうんだろうな
自分は間違ってないから
こっちから折れるのはしゃくにさわる
でも
どーしても
戻らなきゃいけない気がした
その時だった
大きなトラックが
目の前に近づいて来た
景色が真っ赤になって
記憶が無くなったが
いつの間にか
アパートに戻っていたから
それほど気にしなかった
アイツに話しかけてシカトされても
まだ怒っているもんだと
そう思ってた。。。
そう思ってた。
仲直りができないまま…
死んだ
最初のコメントを投稿しよう!