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「イテーよ!離せっ!!」
俺はジタバタした!
嗚呼!くそっ!
俺がデカけりゃ、律なんて‥!
「天?お前‥何、無視しちゃってくれたりしてんの?」
ややこしい。
言葉がややこしい。
「うるせー!お前がバカだからだー!」
俺は尚もジタバタし続けた。
「‥何だよ。聞いてくれたっていいじゃねーか。」
うわ、泣いたっ。
ひ弱過ぎる。
「‥っくしょー。何だよ、何だよ~。」
律は隅っこでイジケ始めた。
しょうがない、俺もそこまで悪じゃないし、聞いてやるかぁ。
「何?早くしろよ。」
「うん!!」
眼のランランが倍増した。
‥‥‥‥‥。
聞いた俺がバカだった。
「で!そこで更に!」
律は話を続ける。
‥や、もういいです。
「オイ、天?聞いてるか!?」
「聞いてる。」
聞いてるさ。
一応、俺は使いだからな。
おバカな律の。
いつの間にか俺は律に使者だった。
昔、頼まれたんだ。
‥覚えてないけど。
大切な事だと思うから、今日も使者を続けている。
使者というより友達みたいだけどな。
「って事だから!凄くね?
よしっ、早速…学校で誠にも聞かせなきゃ!」
あ、悪い。
今のは聞いてなかった‥。
まぁ‥いいよな、うん。
「行くか!」
あぁ行こう、学校に。
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