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―時崎家―
「ん~‥」
起きた?
先ずは顔を洗わなきゃね!
「う、ん。」
身体はまだ眠いのね‥。
頑張れ~。
「うん、頑張れぇ~‥ぅぅん。」
誠、普段はきちんと起きるのに‥今日は珍しいな。
疲れているんだろうな‥。
理由は、律の事で悩むからなのかな。
律はあたしが言うのも何だけど‥バカだと思うもの!
誠‥可哀想だな。
「!!!大変~っ!」
あ、誠が完全に起きた。
すぐに準備をし始める。
「起こしてよ~!」
腰ほどまである長い髪をミツアミにしながら誠はブツブツ文句を言う。
「よし!」
準備を終えて、確認しつつ、鞄を素早く持ち、ガタガタと家を出た。
「いってらっしゃ~い。」
手を振って、誠を送り出す。
「いってきまー…って、雷!?」
一緒に行かないと知った誠は思いっきり私を見た。
「ん~、ゆっくり行く~。」
しょうがないな~と言いながら、誠は走って行った。
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