新しい日常、新たな出会い

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「あった…」 昼休みが終わるギリギリに俺は社会科準備室の前に着いた スッ 俺は扉をノックしようとしたその時 「がとうございます星野先生」 誰かの声が聞こえた 俺は生徒の誰かがじいさんに相談をしているものと思っていた 「何のことですか?高橋先生」 高橋…新しい数学教師…それがなぜじいさんに 「特別進級試験の受験者の件ですよ」 受験者…空のことか 「私は関係ありません!」 「関係してますよ、あなたはあの試験の採点者なのですから」 じいさんが採点者…じいさんは俺達の関係を知っていた、じいさんは空のことを心配してた なのになぜ? 「ま!そのおかげで私の考える改革がスタートしましたよ! ダメな奴は切り捨てるそれが改革ですよ! アッハッハッハッハッハッハッ!」 社会科準備室に高橋の笑い声が響いた バキバキバキッ…ガシャーン 俺は扉のノブを引きちぎり、ドアを蹴り倒した 「ドラン…」 「なんだ!君は!」 高橋が俺に向かって言った 「誰がダメな奴だって?空のことか?貴様に空の何が分かる?」 「だ、誰だね君は!」 ドゴン 俺は高橋を殴ろうとしたが、避けられ黒板にクレーターのような大きくへこんだ跡が付いた 「チッ…はずしたか…次は当てる…」 「ヒ!ヒィーッ!」 高橋は怖気づいた声を出して俺から逃げて行った 「逃がすかよ!」 俺は蹴り倒したドアを片手で持ち上げ、廊下を走って逃げる高橋に狙いを定めた 「死ねやー!」 ギシッ 「やめとけ!」 いきなり体が動かなくなったと思ったら、みんなが俺を押さえ付けていた 「離せ!俺はあいつを殺す!」 「龍!このドアどうにかしろ」 俺を押さえ付けていた慎が龍に言った キン ガシャン 澄んだ音が聞こえたと思ったら、掴んでいたドアがバラバラになった 「ホナミから連絡があって駆け付けてみたら…おまえらしくもないな」 ジャパニーズソードをしまいながら龍が言った 「訳話せよ」 将一からそう言われみんなに訳を話すと、誰一人俺の取った行動を否定しなかった その後じいさんに謝ると 「なんのことですか?ボイド君は倒れてきたロッカーから私を守り、ロッカーを弾いたらたまたまドアに当たっただけですよ」 じいさんはそう言って俺を守ってくれた
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