2124人が本棚に入れています
本棚に追加
side千比絽
翼閻凰眞専用の別棟を出た俺は校舎へと続く裏道の路樹から降り注ぐ陰を浴びながら堅苦しく着た制服を着崩した
最初はこんな雑用紛いな事
面倒な事この上ないと思っていたが…
千「中々の収穫だ…」
入学式やお披露目ライブで遠巻きには何度も見たが
近くでみると まぁ整った顔をしている
いや、顔だけじゃない
全てが完璧だ
そんな事を考えていると木陰からよく知った声が耳に届く
「随分と嬉しそうですね、千比絽。生徒会室を出た時とは大違いだ」
千「煩い」
ソイツは俺に歩み寄ると斜め後ろに控えるよう一緒に歩く
まぁいい
今は機嫌が良いからな
俺に男色の趣味も無ければバイでもない
だが、アレは…潤紅蓮 皇は…
欲しい
最初のコメントを投稿しよう!