皇の魅力

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劉「…どういう事だ…?」 劉牙先輩は目を細め、疑いの眼差しを向けた 俺は声のトーンを変えず、淡々と喋りだす 皇「俺がこいつ等に呼び出されてたのを見て、渚先輩は心配して見に来てくれたんだ。こいつ等は俺が避けてたら勝手にぶつかったりして倒れた」 地面に転がっている残骸を指差して答える 皇「だよね?渚先輩」 美「ぇ…ぁ……ぅん」 渚先輩は戸惑いながらも俺の話に合わせてくれた それでも尚、劉牙先輩は疑いの眼差しを向ける 劉「本当か?」 流石は閻龍会の跡継ぎ その睨みは背筋を凍らせるように冷たかった 俺は少し手に汗を握りつつも、声のトーンを変えないように口を開く 皇「こんな事に嘘ついてどぉすんのさ」 俺がサラリとそう言い放つと、やっと納得してくれたのか劉牙先輩は「そうか」と呟いていつもの表情に戻った
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