18人が本棚に入れています
本棚に追加
~~~☆~~~
惑星サリーナは誕生してまだ千年ほどしか経っていないが、文明はそこそこ栄え、何より緑の豊かな惑星(ほし)である。
太陽系にある地球という惑星(ほし)と同等、もしくはそれ以上とも言われている。
一方、金陽系第9惑星ロブーンは陽の光もあまり届かず、寒い、食料にも事欠くような惑星(ほし)だった。
ロブーンに住む彼らは、文明が栄えてくると同時に惑星を捨て、船帝で暮らすようになった。
ロブーンの船帝は、立派な戦闘機でもあった。
元々攻撃的な種族だったのだが、次々と他の惑星に攻撃を仕掛けるようになった。
自分たちが根を下ろすことのできる場所を探し、奪おうという目論見のもとに。
ロブーンに味方する惑星こそなかったものの、そのことごとくが滅亡へと導かれていった。
そして、サリーナも例外ではなかった。
むしろ、彼らが一番欲している惑星だといえる。
サリーナが攻撃的なロブーンを受け入れるわけもなく、もう二百年ほど戦いは続いていた。
『勝つまで惑星(ほし)の中では戦わず』
ロブーンは自分たちのものにしようという場所ということがあり、決して地上へ攻撃することはなく、宇宙空間での戦いを続けていた。 誰が予想できただろう。
ロブーンがサリーナの地上へ攻撃をしてくると。
二百年もの間、決して侵すことのなかった場所を破壊してくるとは……!
誰も……想像すらしていなかったのであった。
最初のコメントを投稿しよう!