7歳の誕生日

6/11
前へ
/163ページ
次へ
「これは、スティエールさん。奇遇ですなぁ」 「マラディールさんも家族サービスですか。いや、子供たちのパワーには圧倒されますな」 「ここのスタッフのお姉さんにも圧倒されますわよ」  リースの一言にジェイ・デューク・アルナの三人が吹き出す。 「確かに!!」  ジェイはお腹がよじれんばかりに爆笑し続けた。  ――けど、あの姉ちゃん、ジェイ兄のモロタイプだった気がするけど。  と、気付いたのはアルナだけだった。 「な、アルナ。もうJ-1見たか?オレ、もう一回見に行きたいんだけど」  ラグの言葉に、ぱっと笑顔になる。 「うん!父さん、行ってもいい?」 「ああ、いいよ。それならあとで迎えに行くからそこで待っててくれ」 「うん!」 「はい!」  アルナとラグは同時に答え、J-1のある場所へと走っていった。
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加