7歳の誕生日

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「どぉぞぉぉ~、ただ今、J-1に試乗できる時間になっておりまぁす♪  あら、かわいいカップルさん、乗りますかぁ?」  ――ここで働いてる姉ちゃん、みんなこんな感じなのか?  少し脱力しつつ、だがその魅力的な体験をしないわけもなく、アルナはうんうん、と頷いた。 「はぁ~い、お二人様ご案内~♪」  陽気なお姉さんの声にラグもたじろぎつつ、先に入っていったアルナの後に続いた。  お姉さんが中で立ち止まり、二人を振り返り、にやっと笑った。 「今ねえ、あなたたち二人しかいないから、勝手に好きなところ見て回ってくれる??お姉さん、ちょっとご用があってね♪」  とびっきりのウィンクをしながら……。 「い、いいよ。父さん達が迎えにくるから、それまでずっと中で見ててもいいのか?」  アルナの質問に、お姉さんは全開の笑顔になり、「もちろん!」とだけ言い残し、手を振りながら去っていった。 「な、何だったんだ、あの人……」  ラグの疑問に、アルナは答えられなかった。 「よっし、んじゃぁ、ラグ隊員!探検だ!!」 「ラジャー!!」  二人はすぐにさっきのお姉さんのことなど忘れ、戦闘機という未知の世界のことで頭がいっぱいだった。
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