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「なぁ、それにしても父さん達遅くないか?」
気付けば1話30分のアニメを7話も観てしまっていた。
アルナの言葉にラグも立ち上がり、
「もしかして、外で待ってるのかも」
「やばいよな、それ」
慌てて出入り口へと走る。
なぜか、開いていたはずのその扉は閉められていた。
ラグが押してみても、それは重くてピクリとも動かない。
「ラグ、力ねぇのな」
ドン、とラグを押しやって今度はアルナが扉を押す。
……もちろん、動くはずがなかった。
「アルナ、二人でやるしかないよ」
そう言いながら、ラグも扉を押す。
ギッ、と耳障りな音を立ててほんの少しだけ扉が開いた。
微かに光が差し込んでくる。
「よし、動くぞ!もう少しだ」
ラグの言葉に、アルナももう一度必死に扉を全力で押す。
「っせーの!!」
ギギギ、と自分達が通れるくらいのスペースだったが、扉が開いた。
「ったく、あののんきな姉ちゃんはどこまで行ったんだよ」
アルナがブツブツ言いながら外へ出た。ラグも、その後に続いて外へ。
そして……。
「え?」
「あ?」
同時に、言葉を失った。
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