二人での時間

3/9
前へ
/21ページ
次へ
「まあ、そういう事にしといてやる‥、もうじき夜が明ける、吸血鬼は眠るんだろう?」 大きな手が、私をベットに寝かされた。 「ああ、そうだが‥、お前は‥?」 私がここで寝たら、アイツが寝る場所がない。 見渡した時、これ以外ベットは無かった。 「俺は色々やることあるから、日中は使わない、‥そう言えば、お前の名前は?」 黒いカーテンからは、うっすら光が差そうとしていた。 急に眠気が襲って来る。 「俺は無い‥、ただの吸血鬼だ‥」 そのまま、喋りつつ、眠りに着いた。 深い眠りに。 引きずり込まれる様に。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加