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軽く走っただけなのに息切れしていた。
Contrexで喉を潤し床に座りこんだ。
撮影のことが頭に浮かんで時計から目がはなせない。
覚悟を決めたかのように深く深呼吸しシャワー室へと入っていた。
お気に入りのオレンジの香りのシャンプーとボディーソープで脚。腕。胸。体全身を丁寧に洗い流す。
全身を磨きあげバスローブに着替えるとまた再び呼吸を整えていた。
そして私服に着替えるとジムを出た。
事務所にはすでにカメラマン。メークさん。衣装さんがスタンバイしていた。
マネージャーと打ち合わせをすませるとメイク室へと入っていく。
鏡の前では少女のような顔から大人の女に変わっていく姿が映りこんできた。
心地よい緊張感。
下着のような真っ白い水着に着替えると撮影がはじまった。
眩しいライトに照らされカメラマンの期待とおりにポーズをきめていく。
さっきまでの緊張が自信へと変わっていく。
すると扉が開く音が聞こえてきた。
そこには背の高い上質なスーツをきた男が立っていた。
カメラマンと挨拶を交わしている。その男はいったい誰なんだろうか?
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