2/3
前へ
/132ページ
次へ
某日pm23:49 僕はなぜか目が覚めた 仕事で多忙な日々だった僕と彼女は久しぶりに郊外のホテルで一緒の夜を過ごしていた お互い仕事が忙しかったせいだろうか 僕と彼女は知らぬ間に眠っていたようだ 目が覚めた僕は隣の彼女の寝顔を確認し風呂へ向かった 軽くシャワーを浴び 洗面所で髪を乾かすとドライヤーの音が大きかったのか彼女は起きてしまったようだ 「シャワー浴びたの?」 「あぁ 起こした?ごめんね…何ならシャワー浴びたら?」 彼女は眠そうな目を擦りながらシャワーを浴び始めた 「そろそろ髪をカラーしないとなぁ」 「…ん?」 鏡を見ている僕の後ろを何かがよぎる感じがした 慌てて後ろを振り返るが何も誰もいない 「気のせいか」 再び僕は鏡へ目線を戻した 「!」 鏡越しに見た僕の後ろには人がいた その人物は僕を鏡越しに睨むような目つきで僕を見ている 驚く事にその人物には首から下がない いわゆる生首の状態で僕を睨んでいるのだ 僕は慌ててベッドルームへ走った 錯覚であって欲しいと願う僕は冷静になろうと必死だった やがて彼女がシャワーから戻り僕は事の話をした 「目の錯覚じゃない?」 軽く笑いながら話をする彼女の言葉に僕は冷静を取り戻し始めた
/132ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1819人が本棚に入れています
本棚に追加