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テレビに昔の戦友が出ていた
どこか懐かしく寂しくて
気付けば昔のユニフォームを来て家を飛び出していた
真夜中の学校にしのびこんだら
あの頃の匂いがして
無我夢中にグランドを走った
まだいけるまだいけるって自分を鼓舞しても
遅くなっていく薄情な体
最後は倒れ込んで
ふと空を見上げると
たくさんの感情達が内から溢れてきて
涙が止まらなかった
あの頃なんでもできると思っていた自分の未来には
気付けばレールが敷かれていて
ただその上を歩いていた
歩んだ道に正解や不正解がないのなら
まだなにかやれるかもしれない
小さな決意を胸に立ち上がり
誰もいないグランドで一人
最初で最後のゴールパフォーマンスを披露した
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