序章

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━━━━━━━━ 大観衆が見守る中、少し大きめの会場で戦いが行われていた。 一人は少女。 長い黒髪をなびかせながら攻め続けている。 もう一人は少年。 目が覚めるような鮮やかな金髪。 少女の猛攻を捌きつつも、余裕のある顔をしていた。 少女は少年の余裕のある顔に、とてもイラついていた。 余裕のあった少年だったが、少女のあまりの猛攻の中、一瞬バランスを崩す。 その隙を少女は見逃さなかった。 身の丈程ある大鎌を振り回す少女。 カリン・ウェーバーは、今まさに仇である少年の喉元に大鎌を突き付けた。 少し力を入れるだけで皮膚を裂き、その首を跳ねる。 観衆が見守る中、事故という形で殺すことができる・・・ そんな時でも、大鎌を突きつけられた少年。 アラン・ジルバルトは涼しげな顔をしていた。
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