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大観衆が見守る中、少し大きめの会場で戦いが行われていた。
一人は少女。
長い黒髪をなびかせながら攻め続けている。
もう一人は少年。
目が覚めるような鮮やかな金髪。
少女の猛攻を捌きつつも、余裕のある顔をしていた。
少女は少年の余裕のある顔に、とてもイラついていた。
余裕のあった少年だったが、少女のあまりの猛攻の中、一瞬バランスを崩す。
その隙を少女は見逃さなかった。
身の丈程ある大鎌を振り回す少女。
カリン・ウェーバーは、今まさに仇である少年の喉元に大鎌を突き付けた。
少し力を入れるだけで皮膚を裂き、その首を跳ねる。
観衆が見守る中、事故という形で殺すことができる・・・
そんな時でも、大鎌を突きつけられた少年。
アラン・ジルバルトは涼しげな顔をしていた。
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