2785人が本棚に入れています
本棚に追加
/127ページ
「姫さま、姫さま~!
全くどこへ行かれたのかしら…。」
「はぁ…左近様に見付かる前に見つけなければまたお叱りを受けるわ」
女房(侍女)達は顔を見合わせため息をついた。
彼女達の仕える姫が脱走したのはこれで五回目になる…。
世間では病弱で屋敷の奥にこもられてるなどと噂されていたりするが、とんでもない嘘である。
こっそり邸を抜け出しては山を駆け回ったり馬を乗り回すじゃじゃ馬で、女房達を困らせていた。![image=214424559.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/214424559.jpg?width=800&format=jpg)
![image=214424559.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/214424559.jpg?width=800&format=jpg)
最初のコメントを投稿しよう!