第五幕……やっぱり最後はハッピーエンド

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右大臣家の邸に馬で乗り込んできたのは一雅だった。 「これはこれは一雅様 そろそろお出でになる頃かと思っておりました」 「左近、邪魔するがいいか?」 「勿論でございます。 部屋の隅で死人みたいな顔をしてお過ごしですが、支度はしてありますので何処へでもお連れ下さって結構です」 「…君は出来た女房だな」 「一番葉様の幸せを願っているのは私ですから当然です。」 「有り難う左近」 二人目を見交わして微笑むと、一雅は真っ直ぐに葉を目指して部屋に突き進んだ。
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