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増やされた指を出し入れされ、もう限界だった。
「もっもう…いいから」
涙目で訴えると、一雅は葉の体を自分の上に跨がらせる
「…やだ」
「欲しいんだろ?」
自分で乗る卑猥さにためらいはあるが、疼いた身体はもう限界だった。
葉は手を添えて一雅を招き入れる。
久しぶりに受け入れるそれは、慣らしたとはいえ抵抗感があったが体重をかけて飲み込んだ。
掴まれた腰を上下に動かされ、たまらなくなる
「あ……っ、待ってやだっ」
下から突き上げられ同時に性器を握り込まれ、瞳を覆った涙で一雅の顔さえよく見えない
「愛してる
だから一生側にいろ」
激しく打ち付けられ、何を言われてるのか自分がどんな声を発したのかさえ分からなくなる
「ああぁっ、もう…だめ
一…雅…愛してる」
もうろうとした意識の中で初めて愛していると口にした葉は、そのまま絶頂に導かれた。
夢なのか幻なのか…それとも現実の事なのかもう区別も付かなかったが、紫式部顔負けの恋をしてしまったと思ったら笑みがこぼれた。
私の光源氏は誠実で真面目だから、紫の上よりは幸せなんだろうな
それは夢幻の花絵巻…のように
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―完―
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