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朝霧様の御懐妊が分かると一早く行動に出たのは右大臣である父上でした。
父上にもかわいい小姓がいる為、一雅様の気持ちもわかるのでしょう
でも右大臣として息子の恋を表だって応援できない
それ故一雅様に臣下に下る事を炊きつけ、妃になるはずだった私を逃げ出させ、二人の背中を押したという訳。
もちろん私は妃なんてなりたくないし、愛する人と結ばれるチャンスですから快く引き受けましたけどね。
待って~とかわいい声に庭先を見ると、あどけない幼児が雀の子を追い回し遊んでいる。
お父様の次の企みは、この孫娘を東宮妃にする事なんですって…
随分先の話ですけどね
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