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「しかしお前…その…触られたんだろ?…あそこを…」
しどろもどろになりながらも、遠慮なしに聞いてくる無神経な幼なじみに腹が立つが、深呼吸をして落ち着かせた。
「見破られたのは初めてだから驚いたよ。口外されるのも困るから事情は話してきたけど」
本人に言えば、嫌な顔をするのは目に見えているのだが、葉は京の三大美女と謳われた母親にとてもよく似ており、大変美しい容姿をしていた。
幼い頃からかわいいではなく美しい童子で、どこからどう見ても女性にしか見えない。
それを見破るとは……
雅鷹は内心穏やかではいられない。
「それでここまで送ってもらったのか?二人仲良く馬の背に乗って?」
「そうだが。
何だよ?そんな顔して…」
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