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「おまえなぁ、男には下心があるから気をつけろっていつも言ってるだろ!」
「はぁ、何言ってんのおまえ…
容姿はこんなだけど俺も一応男なんですけど?」
どうも雅鷹はこの容姿に惑わされ、時々女であると勘違いする癖があるらしい。
「そんなの関係ない、おまえは自分を分かってなさすぎるよ。
今回も入内目的に裳着だって?二の姫と入れ代わる前に傷ものにされるのは確実じゃないか!」
「…誰にだよ」
「裳着を境に右大臣家には求婚の文が押し寄せるだろうな。金を握らされた女房が女主人の部屋に男を案内するのはよくある事じゃないか」
「おまえ変な本の読みすぎじゃないか?
右大臣家の女房にそんな軽率な事をするものはいないぞ、失礼な」
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